歯周病の初期症状7つ|セルフチェックリストと早期発見のポイント

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監修:はれのひデンタルクリニック 院長 中山雅雄 (日本臨床歯周病学会・日本口腔インプラント学会所属)

はれのひデンタルクリニック 院長の中山雅雄です。

「歯磨きのときに歯茎から血が出る」「朝起きたとき、口の中がネバネバする」——こうした変化を感じていませんか。

実は、これらは歯周病が始まっているサインかもしれません。歯周病は30代以上の約7割が罹患しているとされる、日本人にとって最も身近な口腔疾患のひとつです。厄介なのは、初期の段階ではほとんど痛みがないこと。気づかないまま進行し、歯を支える骨が溶けてしまってから「まさか自分が」と驚かれる方が後を絶ちません。

岡山市北区高松のはれのひデンタルクリニックでも、定期検診で初めて歯周病を指摘される患者さんが毎月多数いらっしゃいます。日本臨床歯周病学会に所属する院長の中山が、歯周病の初期症状と自分でできるセルフチェックの方法をお伝えします。

そもそも歯周病とは?むし歯とはまったく違う病気

歯周病は、歯そのものではなく「歯を支える組織」がダメージを受ける感染症です。歯と歯茎の境目にたまった歯垢(プラーク)の中の細菌が毒素を出し、まず歯茎に炎症を起こします。これが歯肉炎。放置すると炎症が歯を支える骨(歯槽骨)にまで広がり、骨が少しずつ溶けていきます。この段階が歯周炎です。

むし歯は歯の表面が溶ける病気ですが、歯周病は歯の「土台」が崩れる病気。土台が失われると、どんなに歯自体が健康でも抜け落ちてしまいます。日本人が歯を失う原因の第1位は、むし歯ではなく歯周病です。

さらに近年の研究では、歯周病菌が血管を通じて全身に影響を与えることがわかっています。糖尿病の悪化、心臓病、誤嚥性肺炎、早産・低体重児出産との関連も報告されており、口の中だけの問題ではありません。

見逃していませんか?歯周病の初期症状7つ

歯周病の初期段階では強い痛みが出ることはほとんどありません。しかし、小さなサインは確実に現れています。以下の7つの症状は、歯周病の初期に見られる代表的な変化です。

1. 歯磨き中に歯茎から出血する

健康な歯茎は、正しい力加減で磨いていれば出血しません。歯ブラシに血がつく、うがいのときにピンク色の水が出る。これは歯茎に炎症が起きている証拠です。歯と歯茎の境目に歯垢がたまり、細菌が歯茎を刺激しています。毎回ではなくても、時々出血するなら要注意です。

2. 歯茎が赤く腫れている

健康な歯茎は薄いピンク色で、引き締まっています。鏡で見たときに歯茎が赤みを帯びていたり、ぷっくりと腫れているように見えたりする場合は、炎症が起きているサインです。歯と歯の間の三角形の歯茎(歯間乳頭)が丸みを帯びて膨らんでいる場合は特に注意が必要です。

3. 朝起きたとき口の中がネバネバする

就寝中は唾液の分泌が減り、口の中の細菌が一気に増殖します。歯周病菌が多い方は、朝の不快感が強くなる傾向があります。起床時の口のネバつきが以前より気になるようになった場合は、歯周病菌が増えている可能性があります。

4. 口臭が気になる(指摘された)

歯周ポケット(歯と歯茎の隙間)の中で細菌が出すガスは、独特の嫌な臭いを発します。自分では気づきにくいのが口臭の厄介なところ。家族やパートナーから指摘された経験がある方は、歯周病が原因になっていないか確認する価値があります。

5. 歯茎がムズムズする・かゆい感じがする

歯茎の内部で炎症が起きると、なんとなくムズムズするような不快感を覚えることがあります。痛みではないため放置しがちですが、歯茎が「何か変だな」と感じさせている時点で、歯周組織に異変が起きています。

6. 歯が少し長くなったように見える

歯周病で歯茎が痩せてくると、以前は歯茎に隠れていた歯の根元が露出し、歯が伸びたように見えます。初期の段階ではほんのわずかな変化ですが、前歯で感じやすいポイントです。冷たいものがしみるようになった場合は、歯茎が下がって象牙質が露出している可能性があります。

7. 歯と歯の間にものが挟まりやすくなった

歯周病で歯を支える骨が減ると、歯がわずかに動いて隙間ができます。以前は詰まらなかった場所に食べ物が挟まるようになったら、歯周病の進行を疑うべきサインです。

進行段階ごとの症状の違い

歯周病は、進行の度合いによって現れる症状が変わります。初期のうちは自覚しにくく、痛みが出るころには進んでいることが多い病気です。ご自身がどの段階にあるかを知る目安として、代表的な症状を段階別に整理します。

歯肉炎|歯ぐきだけに炎症がある段階

炎症が歯ぐきに限られている段階です。歯みがきのときに出血する、歯ぐきが赤く腫れる、といった症状が出ます。歯を支える骨はまだ失われていないため、歯みがきの改善とクリーニングで元の状態に戻せる段階です。

軽度|骨が失われ始めた段階

炎症が歯を支える骨に及び始めた段階です。歯ぐきの腫れや出血に加えて、歯と歯ぐきの境目の溝(歯周ポケット)が深くなります。痛みなどの自覚症状は乏しく、歯科医院の検査ではじめて分かることが多くなります。

中等度|歯が動く感じが出てくる段階

骨が半分近くまで失われ、噛んだときの違和感や、歯が動く感じが出てきます。歯ぐきが下がって歯が長く見える、口臭が強くなる、といった変化もこの段階で目立ってきます。

重度|歯を残せるかどうかの判断が必要な段階

骨の多くが失われ、歯がぐらついて硬いものが噛みにくくなります。歯ぐきを押すと膿が出ることもあります。この段階では、外科的な治療で歯を残せるかを検討したり、抜歯が必要になったりします。

歯肉炎と歯周病の見分け方

ご自身で正確に見分けることはできませんが、目安になるのは「歯ぐきが下がっていないか」「歯が動かないか」の2点です。

出血や腫れがあっても、歯ぐきの位置が変わらず歯もしっかりしているなら、歯肉炎の段階であることが多くなります。一方で、歯が長く見えるようになった、動く感じがある、という場合は骨が失われている可能性があります。ただし骨がどれだけ失われているかは、レントゲンと歯周ポケットの検査でしか分かりません。気になる症状があれば、自己判断せず検査を受けてください。

なお、歯周病は以前「歯槽膿漏(しそうのうろう)」と呼ばれていました。現在は歯ぐきだけの炎症から骨が失われた状態までをまとめて歯周病と呼びます。歯槽膿漏という言葉は、膿が出るような進行した状態を指して使われることが多い表現です。

自宅でできる歯周病セルフチェックリスト

上記の7つの症状をもとに、自分の口の中の状態を確認してみましょう。以下のセルフチェックリストで3つ以上当てはまる場合は、歯周病が進行している可能性が高いです。

No.チェック項目
□歯磨き中や硬いものを食べたときに歯茎から血が出る
□歯茎が赤く腫れている部分がある
□朝起きたとき口の中がネバネバする
□口臭を指摘されたことがある、または自分で気になる
□歯茎にムズムズ感やかゆみを感じることがある
□歯が前より長く見える、歯茎が下がってきた気がする
□歯と歯の間に食べ物が挟まりやすくなった
□歯がグラグラする、または噛むと違和感がある
□歯茎を押すと膿が出る
□硬いものが噛みにくくなった

0〜2個:現時点で大きな問題はなさそうですが、年に1〜2回の定期検診で歯周ポケットの深さを確認しておくと安心です。

3〜5個:歯肉炎、もしくは初期の歯周炎が疑われます。早めに歯科医院で検査を受けることをおすすめします。

6個以上:歯周病が進行している可能性があります。できるだけ早く歯科医院を受診してください。

鏡とフロスで確かめる方法——自分で分かること・分からないこと

鏡で歯ぐきの色と形を、フロスで出血の有無を見ると、炎症のサインには自分で気づけます。ただし歯周病かどうか、どこまで進んでいるかは、歯科医院の検査でなければ分かりません。

  • 鏡で見る:健康な歯ぐきは薄いピンク色で、歯と歯の間が三角形に引き締まっています。赤〜赤紫色で丸く腫れている、ぶよぶよしている場合は炎症のサインです
  • フロス・歯間ブラシを通す:通したときに血が出る、においがする場所は、炎症が起きている可能性があります
  • 歯の長さとすき間:以前より歯が長く見える、歯と歯のすき間が広がった場合は、歯ぐきが下がっている可能性があります
  • 歯の揺れ:指で強く揺らして確かめるのはやめてください。噛んだときの違和感があれば受診の目安になります

歯科医院では、歯周ポケットの深さの測定とレントゲンで骨の状態を確認し、歯肉炎か歯周病か、どの段階かを判断します。

歯周病を放置するとどうなるのか

初期の歯肉炎の段階であれば、適切な歯磨きと歯科でのクリーニングで炎症を抑え、健康な状態に戻すことができます。しかし、放置して歯周炎に進行すると話は変わります。

歯を支える骨(歯槽骨)は一度溶けると自然には元に戻りません。骨の喪失が進むと歯がグラグラし、最終的には抜歯が必要になります。1本歯を失うと、隣の歯に負担がかかり、連鎖的に歯を失うリスクも高まります。

また、歯周病菌が血流に乗って全身を巡ることで、糖尿病の血糖コントロールの悪化、動脈硬化のリスク上昇、誤嚥性肺炎の発症リスク上昇が報告されています。口の中の健康は、全身の健康と密接につながっています。

なお、歯周病の治療を終えた後に、銀歯が目立つ、歯茎が下がって見た目が気になるといった理由からセラミック治療を検討される方も少なくありません。歯周病の治療が先ですが、その先の選択肢として審美的な治療も当院で対応できます。

気になる症状や費用のことは、実際にお口を見てからご説明します

岡山市北区高松原古才のはれのひデンタルクリニック。JR吉備線 備中高松駅から徒歩10分、専用駐車場10台。水曜・日曜・祝日休診。

24時間WEB予約 電話で予約 086-287-9350

はれのひデンタルクリニックの歯周病治療・予防の取り組み

岡山市北区高松のはれのひデンタルクリニックでは、歯周病の早期発見と予防に力を入れています。JR備中高松駅エリアに位置し、総社市方面からも国道180号線経由で約15分とアクセスしやすい立地です。駐車場も完備しています。

位相差顕微鏡による細菌チェック

当院では位相差顕微鏡を使い、患者さんの口腔内にどのような細菌がどれだけいるのかを実際に目で確認できます。自分の口の中の細菌をモニターで見ると、歯磨きへの意識が変わる方がとても多いです。

唾液検査でむし歯・歯周病リスクを数値化

唾液検査により、むし歯リスクと歯周病リスクを5分程度で測定できます。数値として「見える化」することで、お一人おひとりに合った予防プランを立てられます。

担当制・45分枠でじっくり向き合う予防ケア

歯科衛生士が担当制で患者さんのお口を継続して管理します。1回45分のアポイント枠を確保しているため、丁寧なクリーニングとブラッシング指導が可能です。DH専用の個室ケアルームで、プライバシーに配慮した環境の中リラックスして施術を受けていただけます。

歯周外科にも対応

日本臨床歯周病学会に所属する院長の中山は、歯周外科治療にも対応しています。中等度以上に進行した歯周病に対して、外科的なアプローチで歯の保存を目指す治療も院内で完結できます。当院の歯周病治療について詳しくはこちらをご覧ください。

水曜・日曜・祝日が休診で、土曜も18時まで診療しています。平日のお仕事帰りや土曜日など、ご都合に合わせて定期的に通っていただきやすい体制です。

歯周病についてよくある質問

Q. 歯周病は自分で治せますか?

A. 初期の歯肉炎であれば、正しい歯磨きで炎症を改善できる場合があります。ただし、歯石が付着している場合はセルフケアだけでは除去できないため、歯科医院での専門的なクリーニング(スケーリング)が必要です。歯周炎に進行している場合は自力での改善は困難ですので、早めの受診をおすすめします。

Q. 歯茎から血が出るのは歯周病ですか?

A. 歯磨き時の出血は、歯周病の初期症状である可能性が高いです。健康な歯茎は適切なブラッシングでは出血しません。ただし、歯ブラシの力が強すぎる場合や、血液をサラサラにする薬を服用中の場合は歯周病以外の原因もあります。出血が続くようであれば歯科医院で歯周ポケットの検査を受けてみてください。

Q. 歯周病の検査ではどんなことをしますか?

A. 歯と歯茎の隙間(歯周ポケット)の深さを専用の器具で測定します。健康な状態は1〜3mm、4mm以上は歯周病の疑いがあります。加えてレントゲンで歯を支える骨の状態を確認し、出血や歯の動揺度も診ます。当院では位相差顕微鏡での細菌チェックや唾液検査も行い、リスクを総合的に評価します。

Q. 歯周病治療はどのくらいの期間がかかりますか?

A. 軽度の歯肉炎であれば2〜3回の通院で改善が見込めます。中等度の歯周炎では、歯石除去やルートプレーニングに4〜6回程度の通院が必要です。治療後は再発を防ぐために3〜4ヶ月ごとの定期メンテナンスを継続していただきます。

Q. 歯周病予防のために自分でできることは何ですか?

A. 毎日のブラッシングに加え、デンタルフロスや歯間ブラシで歯と歯の間の汚れを除去することが大切です。歯垢は約24時間で形成されるため、1日2回以上、特に就寝前の歯磨きを丁寧に行ってください。禁煙も歯周病予防には大きな効果があります。加えて、歯科医院での定期的なクリーニングで、セルフケアでは落としきれない汚れを除去することが、最も確実な予防法です。

まとめ

歯周病は痛みなく進行する病気だからこそ、初期のサインを見逃さないことが何より大切です。歯磨き時の出血、歯茎の赤み、朝の口のネバつき、口臭——どれかひとつでも心当たりがあれば、一度検査を受けてみてください。

はれのひデンタルクリニックでは、位相差顕微鏡や唾液検査を使って歯周病リスクを「見える化」し、患者さんお一人おひとりに合った予防プランをご提案しています。当院の予防・メンテナンスの取り組みも併せてご覧ください。岡山市北区高松エリアで歯周病が気になる方は、まずは定期検診にお越しください。

ご予約はWEB予約(24時間受付)またはお電話(086-287-9350)で承っています。

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